ケアマネージャーは介護保険の柱

在宅でのリハビリテーション
ミチル
この間、ケアマネージャーって人が家に来たけど、どんな仕事なんだろう?

ケアマネージャー(以下、ケアマネ)は、介護保険において制度を扱う専門家であり、利用者様とサービスをつなぐ中心的存在です ⭐

担当になったケアマネは、利用者様の状態を把握し、どのような援助が必要か希望を伺いながらサービスを計画します。例えば、月曜、金曜はデイサービス、水曜は訪問看護、歩行ができないので車椅子をレンタルと言った具合です。

特に本人側の希望がなければ、事業所の提案や手配もケアマネが行ってくれます。最終的な選択と契約はもちろん本人と家族がしなくてはいけませんが、自分で事業所を探したり連絡する必要はありません。

サービス開始後も、要介護でしたら月に1度、要支援でしたら3ヵ月に1度、直接自宅を訪問して、生活やサービスに問題がないか状態を伺います。また、各サービス間でより綿密な連携をとるため、サービス担当者会議を必要に応じて開催するのもケアマネの役割です。

介護保険の制度は複雑ですが、ケアマネが仲介することで専門的な知識がなくてもスムーズに必要な援助を受けることができます 😊

介護保険では必ずこのケアマネが必要です。ケアマネは介護度が要支援1~2の場合は地域包括支援センター、要介護1~5の場合は居宅介護支援事業所に依頼します。居宅介護支援事業所は多くの事業所があり、情報も少なくどこに依頼したら良いか悩むかもしれません。インターネットであれば、地域名と「居宅介護支援事業所」をキーワードに検索すれば多くの事業所名が出てくるはずです。

調べることが難しかったり判断に困ったりしたら、入院中であれば病院内のケースワーカー、自宅療養中であれば地域包括支援センターに相談してみると良いでしょう ☝

ケアマネは介護保険を利用する上でとても重要な存在です。新しいサービスの導入や、各サービスとの調整はもちろんのこと、困ったことがあれば気軽に相談できますし、必要に応じてアドバイスもしてくれます。介護保険のまとめ役として、在宅生活の頼れる柱となります。

それだけに十分な資質がないケアマネが担当になると、たいへん困ったことになります。介護サービスが停滞し、受けるべき援助が受けられないと言うことにもなりかねません。残念なことですが、私の経験でもこのようなケアマネは何人か見てきています 😟

相談を聞いてくれない、何か希望してもなかなか反映されない、サービス担当者との連携が上手くいっていない、答えがあいまいで信頼できない、約束したことを守らないなど、問題があればケアマネを交代することも可能です。

もしケアマネが複数在籍するような事業所でしたら、そこの責任者に相談することで対応してもらえるはずです。事業所自体を変えたい、相談しても納得いく対応をしてもらえないなどの場合には、地域包括支援センターへの相談や、次に依頼するケアマネが決まっているようでしたら、そこから連絡してもらっても良いでしょう。

声を出さずに我慢してしまう方も多いのですが、サービスが上手くいかないことで体調の低下を招くことも考えられます。ケアマネの能力に問題がなくても人間同士の相性というのもあります。能力が高い人でも担当する利用者が多くて手が回らないこともあります。抱え込まずに相談してみることをお勧めします。

行動を起こすことにとまどいがあるなら、すでに入っている別のサービス事業所(例えば訪問看護や通所先の責任者)に相談してみても良いでしょう。客観的に見たアドバイスをしてくれるはずです。

ただし、どのサービスにおいてもそうなのですが、何回も交代して、それでも上手くいかない場合は、サービスに対して過剰な要求をしていることも考えられます。担当が次々に変わることは利用者様にとっても望ましくありません。そのような場合はサービスに対する要求が適切なのか、一度ゆっくり考えてみると良いでしょう。